心理学科からSASがなくなるどころか心理統計がなくなる!?国家資格公認心理師はどうなるのか!?

   

心理学を学んでいると避けては通れないはずの心理学統計や基礎心理学が国家資格の公認心理師の影響で無くなりかけています。

心理学科の大学を出ると得られる資格というと代表的なのは臨床心理師があります。
臨床心理士は資格習得が難しいけれども国家資格ではないのですが、今心理学の国家資格ができようとしています。

公認心理師

公認心理師とは

公認心理師とは、公認心理師登録簿への登録を受け、公認心理師の名称を用いて、保健医療、福祉、教育その他の分野において、心理学に関する専門的知識及び技術をもって、次に掲げる行為を行うことを業とする者をいいます。
(1)心理に関する支援を要する者の心理状態の観察、その結果の分析
(2)心理に関する支援を要する者に対する、その心理に関する相談及び助言、指導その他の援助
(3)心理に関する支援を要する者の関係者に対する相談及び助言、指導その他の援助
(4)心の健康に関する知識の普及を図るための教育及び情報の提供
厚生労働省 公認心理師

今ある臨床心理師の範囲にもっと基礎系心理学を足してもっと幅広い活躍をしてもらうために国家資格として保証する資格です。
と、臨床心理+基礎心理ががっつりなカリキュラムができればよかったけどどうやらそううまくはいかないようです。

日本心理学会理事長のことば

2016年12月9日に公認心理師のカリキュラムについての討論会がありその討論会の結果について日本心理学会長谷川寿一理事長は以下のように学会員に向けてメッセージを投げかけました。

 師走に入り皆様ご多忙のことと存じます。
 さて、公認心理師については、現在、厚労省に置かれた公認心理師制度推進室が担当する「公認心理師カリキュラム等検討会」および「同ワーキングチーム」での議論が進んでいます。さる12月9日には推進室から「検討についてのたたき台」も示されました。まさに検討が佳境に入った段階です。
 標記PDFファイルの内容を読まれるとおわかりかと思いますが、心理学教育の根幹である基礎実験演習や統計法の科目は削除され、基礎心理学領域の科目も削減され、かわって法規関係の科目が単位増の形で追加されております。また当日のワーキングチームの議論では、「健康・医療心理学」「福祉心理学」「教育心理学」「司法心理学」「産業心理学」の5科目の括りを「応用心理学」から「臨床心理学」へ変更することが十分議論される間もなく了承されました。
 公認心理師養成カリキュラムは、我国の心理学教育の根幹にかかわる問題ですので、心理学会としても、これまで公認心理師に係るワーキンググループを設け、議論を重ね、各方面への働きかけを続けてきました。以下の「見解」文書には、これまでの経緯も含めて活動をまとめましたので、ぜひお目通し頂ければと思います。
 なお、今後、会員からの意見募集や、ネットを利用した署名活動も考えていきたいと思っています。会員の皆様の間で、日本の心理学教育および公認心理師の社会貢献のあり方について活発な議論がなされることを期待しております。

で、上記に書かれてる標記PDFはこちら
そして、公認心理師カリキュラム等検討会の資料はこちら

臨床心理士とのずれ

思った以上に臨床心理に力が偏ってるなぁと感じました。今まで臨床心理師で運営してきた大学は面白くないと感じたと思います。
やはり臨床心理師側でも統計や基礎心理学が入ると新たに勉強し直しな部分が多いから勉強しなくても運用可能な感じな調整を求めた感じと感じました。

まだ調整段階で年内にもう一回あるので一会員としては動向が気になります。

心理統計が気になる

今の臨床心理は統計より実践が重要という姿勢なのでこのまま臨床心理師よりな公認心理師カリキュラムが決まると統計はどこまで削られてしまうのか・・・
ただでさえ卒業論文が選択になっている大学が増えているので、心理統計に使うソフトもエクセルになって、ちょっといい大学でSPSS、他の学科に情報系があればおこぼれでR、みたいな感じになってSAS?年間何百万円もライセンス払えないしエクセルでいいでしょ!ってならないか心配です。

まだまだ公認心理師カリキュラムが正式に決定したわけではないのであまり多くはつっこみませんができれば基礎心理学よりなカリキュラムになってもらいたいと願います。


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